システムアーキテクト試験を受験してきました
ブログを引っ越ししましたので,5秒後に移動します
10/21(日)にIPAの情報処理技術者試験の一つであるシステムアーキテクト試験を受験してきたので,そのメモです.
試験概要
- 日時: 2018/10/21(日) 9:30-16:30
- 場所: 中央大学多摩キャンバスA
私のレベル感
- 大学では情報システム系の学科を専攻
- ITベンダでシステム開発のお仕事を約15年ほどやっている(主にアプリケーションエンジニア,システムアーキテクト,小規模のプロジェクトマネージャの役割として)
- IT関係で,以下の資格を持っている
- IPA 基本情報技術者(2002年度)
- IPA ソフトウェア開発技術者(2004年)
- IPA テクニカルエンジニア(ネットワーク)(2003年)
- IPA 情報セキュリティスペシャリスト(2011年)
- MCPC IoTシステム技術者検定中級(2017年)
受験の目的
システムアーキテクトに相当する役割でお仕事をすることがあるので,きちんと望ましい資質を向上させ,その証が欲しかったというのが理由の一つです.もう一つの理由としては,今月技術士の一次試験も受けていて,まだ結果は出ていませんが,こちらの二次試験が論述式なので,論述式の試験に慣れておきたかったということです.(午後II試験が論述式のIPA試験は今まで受験したことがなかった.)
受験勉強前のレベルの確認
受験申し込み後にまず,何も勉強せずに去年の過去問(午前I,午前II,午後I)をやってみました. その時の感想は,以下のような感じでした.
- 午前I: 27/30(90%)正答.無勉強でもほぼ問題無さそう.
- 午前II: 19/25(76%)正答.過去問をいくつかやって用語の勉強は必要そう.
- 午後I: 記述式なので正確にはわからないが,8割は取れている感じ.ただし,時間がギリギリなので,過去問をいくつかやって時間配分は感覚を付ける必要がありそう.
試験日までの勉強内容
約10週間の期間で以下のような勉強をしました.
- 参考図書を読む
- 過去問を解く
- 午前I(H28, H27)
- 午前II(H28, H27, H26, H25, H24)
- 午後I(計8問)
- 午後II(計5本,うち1本は論文設計のみ)
- 1回目: 3時間
- 2回目: 2時間
- 3回目: 2時間
- 4回目: 1時間45分
- 何度かやるうちに段々とスピードは改善できた
- 実は現在は運用に乗るシステムの開発には久しく携わっていないのだけど,必死に論文設計と記述をするうちに,昔やっていたことを思い出したりして少しずつ対応できるようになっていった
- 10月に技術士一次試験とシステムアーキテクト試験を2つ受験したこともあり,システムアーキテクト試験の直前は軽く試験ノイローゼになってしまった
- 本当は午後IIの練習はもっとやる予定だったのだけど,精神的に辛かったのでやりたくないときはやらず,参考図書に書いてあった「最低限試験前日に1本書くことを目標にする」は実践するようにした
当日の会場と受験者の印象
- 30代以上の年代が多いように感じた
- 女性比率は5分くらい
- 受験者間の間隔は十分な距離が保たれていて,窮屈さは無かった
- 座席はクッションが付いているタイプで,試験中にお尻が痛くなることがなくて助かった
- 午前Iの段階で座席の1/3くらいが空席で「えー!こんなに受験放棄がいるのか!」と思っていたら,午前I免除の人たちの席だった(実際の受験放棄は1割くらいだったかな)
- 試験官の人が注意事項を説明するときに「耳栓してる人は手を挙げてください」とか矛盾したこと言ってくるから,笑いを堪えるのが大変だった
試験内容の印象
- 午前Iは過去問とそれほど難易度に差はなく,過去問で得点できていれば大丈夫な内容だった
- 午前IIは過去問と比べて少し難易度は高い印象だった.特に共通フレーム2013に関する出題が多かった.
- 午後Iも例年からさほど大きな変更は無いように思えたが,試験前に考えていた「クラウドサービス・パッケージ導入」と「組み込みシステム設計」を優先的に選択するという方針は,問題を見て土壇場で変更した
- 午後IIは過去に長く携わっていたパッケージ導入のネタがあったので,迷わずそれを選択した
- というかその他はデータ活用と組み込み+AIというテーマだったので,消去法でもその選択だった
- ただし,なまじ経験があったため,設問アと設問イを予定より長めに書いてしまって,設問イの後半あたりからちょっと時間が足りなそうで焦ってしまったのが反省だった
その他工夫や気づいた点
- 糖分の補充
- 午後IIは本当に頭をフル回転させる必要があると思ったので,気休めかもしれないけど午後Iが終わった直後にブドウ糖のカケラを1つ食べた
- テープでの座席表留め
- いつもIPAの試験は座席票が固定されておらず,試験中に机から落ちてしまわないか気になってしまうので,セロテープで留めてよいかどうか試験官に聞いてみた
- 結果はNGだった.試験会場からダメだと言われているとのこと.
- 汗でシャーペンが滑る
- 午後I,午後IIは時間的にシビアなのと筆記量が多いからか,段々シャーペンが汗で滑って書きづらくなってしまった
- 特に汗をかきやすい人は汗をかいても滑りにくい筆記具を事前に選んでおくとよいかもしれない
- 午後IIの原稿用紙が書きづらい
- WEBからダウンロードできるような解答用紙(原稿用紙)例とは違い,試験時の用紙は冊子になっており,マスのサイズも違うので若干書きづらかった
- 室温
- 午前中は特に違和感がなかったけど,午後試験あたりから人は減っていくのに室温は上がってくという状況だった
- 前述した汗でシャーペンが滑るのも,室温が上がったことに関係しているかもしれない
- 寒いときに羽織れるものを持っていくことも大事だけど,暑いときの対策も考えておいたほうがよいかもしれない
- 受験票の写真を撮っておく
- 当日会場案内を見たり試験部屋で座席を探す際に,受験票を参照することがあるので,まごまごしないように事前に受験票の表裏をケータイで撮っておくとよい
結果
試験当日に午前I,IIについては正答が公開されたので自己採点したところ,以下のような点数だったので,マークミスがなければ午前は大丈夫だと思います.午後については手応えはあったけれど,なんとも言えないので,12月の合否発表を待ちます.
- 午前I 27/30(90点)
- 午前II 21/25(84点)
【2018/12/21 追記】
無事合格していました!よかった.
得点は次のような感じでした.
- 午前I 91.80点
- 午前II 84.00点
- 午後I 85点
- 午後II評価 A