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「思考・論理・分析」を読んだメモ

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波頭 亮 著「思考・論理・分析」を読んだメモです.

思考・論理・分析―「正しく考え、正しく分かること」の理論と実践

思考・論理・分析―「正しく考え、正しく分かること」の理論と実践

読む前の考え

  • 人から論理的だと評価してもらうことがままあるが,自分自身が「論理的である」とはどういうことかを言語化できない
  • 「分析」が「調査」という意味程度にしか認識できておらず,何をすれば「分析」と言えるのか理解できていない
  • 本書を読む目標として,「思考,論理,分析とは?」に対して一言で答えられるようになりたい
  • また,今までの論理的思考,分析に足りなかった考えや行動を是正したい

本書の評価

  • 思考,論理,分析の定義を端的に言語化できるようになり,適切な論理,分析のために留意すべき点が理解できた
  • 随所に図解が挿し込まれていて,これが非常に分かりやすかった
  • 個人の知識や特性による思考の違いや,心理が論理の妥当性に及ぼす影響にも触れられていて,単なる理論の解説に終始せず実践的する上での留意を記している点が良い
  • 分析における情報の可視化方法(図解方法)は少々冗長なので読み飛ばしても良い
  • イシューアナリティクスは,おそらく「論理や分析は方法論であって,問題・課題定義を正しく見据えることが大事」という意味として捉えたが,それと論理・分析とのつながりがいまいちよく理解できなかった

活用

  • 他人から「論理的である」と評価されているのは恐らく形式的論理性でという意味合いが強く,自身では客観的妥当性(腹落ち感,本書でいうファクト)はまだ不十分なことが多いのではないかと感じた
    • 因果の強さや直接的連動性(論理展開の距離感)はそんなにズレていないと思う
    • 演繹であれば既呈命題のファクト,帰納であれば観察事象のファクトの根拠をもっとしっかりと用意するようにしていく
  • 今まで「分析=情報収集+構造化(視覚化)」として仕事をしているところがあり,目的設定と合目的的メッセージのアウトプットが欠けていたように思うので,今後は分析にあたっての目的やプロセスの設定を意識する
  • 普段曲がりなりにもディメンションとクライテリアを意識して思考していたが,そのような観点や切り分けの視点を明確に意識していく